2013年

8月

19日

ようこそカンポンさん プレイベント報告

8月17日(土)のカンポンさんプレイベントが無事終了しました。

 

仏教の基本的な知識を共有するとともに、

タイでご活躍中の浦崎雅代さんとビデオ通話しました。

 

『カンポンさんは学校や病院などいまも各地で講演されていますね。

 タイのお寺では一般的に輪廻や徳を積む話が多いのですが、

 カンポンさんはやはり”今ここ”の気づきの大切さを主に説かれています。

 
 わたしが最初にカンポンさんにお会いして驚いたのは、

 そういった障害を持っていらっしゃるにも関わらず、

 自然体で気を使わせず一緒にいてとっても楽なんですね。

 

 カンポンさんに付いて介護をしてらっしゃる方も、

 「自分は体のケアをするだけだから楽なんです。

  カンポンさんに心のケアは必要ないですからね。」

 と、言っています。』

 

他にも、カンポンさんの冗談話や、カンポンさんをサポートしている

エイさんの逸話なども教えてくださって、良いお話会となりました。

 

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 この度、プレイベントへお越し頂きありがとうございます。

せっかくカンポンさんが来るという貴重な機会ですから、仏教ってどんなものか、お釈迦さまは何を語ったのか、事前学習としてみなさんに少しでもお伝えできればと思います。

 

 以前、「宗教はなぜ道徳を説きながら争いが絶えないの?」という質問を受けたことがあります。カンポンさんと同じように仏教について学んでいくと、その答えが見えてきます。「誰のせいでもないのだ」ということがわかるのです。“気づき”を深めていけばいくほど、私たちは自分の苦しみにさえ気づかずに、五感の欲や誤った見方に流され振り回されて、苦しみを増やしてばかりいます。その苦しみに気づかずに、しかし満足するはずもなく、悩んだり人を傷つけたり嘘をついたりして無意識的に苦しみから逃れようとしています。気づきを深めることは、今までは無意識に心や体が行なっていたことにハッと気づくことです。そうすると、苦しみを作っているのが誰かのせいではないことがわかるのです。誰のせいでもない。ただ本当のことが真っ暗でよく見えなかっただけだったのです。

 

 カンポンさんは気づきの生活を通じて、その真っ暗な闇に光を灯しました。そうすると、今まで苦しみが事故のせい、体のせいだと思っていたことが間違っていたことに気づいたのです。

 

 ”気づきの瞑想”は様々な考えや信仰を持つ人すべてにお勧めする方法です。

気づきによって”苦しみ”の本質が他人のせいでないことがわかり、

現実のあらゆる問題に対して平和的な対処をすることができます。

誰かを責めることで解決するのではなく、

相手に寄り添って解決することがごく自然になるのです。

 

 気づきの生活の基本

戒律(正しい生活)という土壌に、

禅定(正しい気づき)という木が生えて、

智慧(正しい見方)という花が咲き、

慈悲(正しい愛情)という実がなります。

 

l  戒律(正しい生活)とはどんなものか?

 

 5つの感覚に溺れず正しい距離感で上手に扱うこと
眼から入ってくる色形

耳から入ってくる音

鼻から入ってくる香り

舌から入ってくる味

身体の表面や内部に触れる感覚

 これらをどんなに追い求めても苦しみはなくならない

 大切なことは追い求めない心を育てること→少欲知足、気づきを高める

 

 五戒(自分と他の命を守るために)
  第1 殺さない                              信頼関係を築くための前提
  第2 盗まない                              平等で公平な社会を維持するために

  第3 性的な過ちを犯さない           欲望にかられて人間関係を壊さないために

  第4 嘘をつかない                        不和や憎しみを生まないために

  第5 体を損なう酒や毒を摂らない 心身の健康と家族の平和のために

 

 在家の十戒(体と心を守り、良い生活の循環を作るために)

1.徳のある人とつきあい、堕落の道をさける。

2.修行にふさわしい環境に住み、よい人格をつくる。

3.〈法〉の教えと戒律、そして自分の生活をさらに深く知る。

4.両親、妻や夫、子どもなど、家族の世話をする時間を持つ。

5.他の人たちと、時間やものや幸せをわかちあう。

6.徳を高める努力をし、酒や賭けごとを避ける。

7.謙譲・感謝・質素な生活を心がける。

8.〈法〉の教えを学修するために僧侶たちと接する機会を持つ。

9.四聖諦(苦しみの原因を滅する道)に基づく生活をする。

10.悲しみや心配を手放す瞑想法などを学ぶ。

 

 

リンク

『気づきの瞑想で得た苦しまない生き方』
カンポンさんの本

日本で出版されているカンポンさんの唯一の本。翻訳をしている浦崎さんはカンポンさん来沖の発起人です。

プラユキ・ナラテボー
『苦しまなくて、いいんだよ。』

プラユキ・ナラテボー(坂本秀幸)氏、待望の2冊めの本です。仏教の深い教えを、これほどまでに具体例とわかりやすい表現で書いた本はないでしょう。オススメです。

藤川チンアワンソ清弘さんの本
藤川チンアワンソ清弘さんの本

ナラテボーさんの友達で、故藤川和尚の痛快出家道中記。さんざん悪行を重ねたあげく、タイ人に見栄を張って一時出家してそのままお坊さんになってしまった変わり者。日本に戻ってきてからはみんなから親しまれる「おもろい坊主」として活動されていた。